社団法人浦安薬剤師会10周年記念
目次 TOPページ
会長挨拶
祝辞
設立までの経過
写真で見る10年の歩み
活動の記録
特別講演
会員雑感
トップページ > 祝辞
祝辞

社団法人浦安市薬剤師会設立10周年記念に寄せて

社団法人浦安市医師会 会長 吉野 則子

薬剤師会設立10周年、おめでとうございます。

私ども医師と薬剤師は、今では患者さんにとって車の両輪のような存在となりましたが、10数年前まではまだ医薬分業も進んでいなかったせいもあり、三師会のゴルフコンペでお目にかかる程度のお付き合いだったように思います。当時まだ私も一応当ゴルフコンペに参加しておりまして、楽しいラウンドをさせていただきました。中でも現高橋会長とのラウンドは本当にあきないもので、歩いている間中いろいろ面白いことをしゃべって頂いて、この人はこれで疲れないのだろうかとかえって心配になったりしていましたが、その後接触の機会が増した現在では、それは余計なおせわだったとわかりました。

さて時の流れは速いもので、この10年くらいのうちに、医薬分業はあっという間に普及し(おそらくは保険点数上のメリットのためと、ビル診が多いためかと思われますが)、前述しましたように医師・薬剤師は切っても切れない親密な関係になりました。かく言う私も数年前から約70パーセントを院外処方にして本当に楽になりました。しかしながら、私が最も大事に思っているのは、医師が何を考えてその処方をしたかが、正しく患者さんに伝わってほしいということです。

私はできるだけ診察の時、患者さんに薬の説明もするのですが、患者さんの記憶にはどれだけ残るのでしょうか。それから薬局に行って、そこでは役目がら色々薬剤情報を並べ立てられて、また混乱してしまう。人によっては、本来の処方目的とは違った印象をうけて、結局飲まなかったりすることもあるようです。私どもどちらかというと古い医師は、「さじ加減」の処方を受け継いでいますので、これを入れるともっと効くのにと思う場合もありますが、院外の場合は努めて誤解を招かないようにしています。

やはり理想は、医師が処方しその傍らで以心伝心の薬剤師が調剤し、説明も過不足なくすることと思いますが、理想以外の何物でもありません。医療費削減のこの環境では、在庫や人を多く抱えて院内処方を堅持する医療機関は益々減ると思いますので、医師会・薬剤師会が協力してイニシアチブをとり、より良い投薬をめざしていくしかありません。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

最後に、薬剤師会の更なる発展をお祈りして、稿を終えさせていただきます。

祝辞一覧へ



このページの先頭へ
Copyright (C) 2006 Urayasu Yakuzaishikai. All Rights Reserved.